噛み合わせについて
みなさん、こんにちは。牛嶋歯科医院の院長、牛嶋です。
このコラムでは、歯科に関係ある情報を少しずつ公開していくつもりです。
時々、覗きにきてもらえると嬉しいです。
最初である今回は、知ってるようで意外と知らない「噛み合わせ」についてお話します。
噛み合わせは生まれた時から一定という訳ではなく、年齢と共に変化していきます。
噛む筋力が弱くなったり、歯がすり減ったり、顎関節が変化したりという変化で、自然に変わってきます。
この時に、噛むバランスが崩れてしまうことを「噛み合わせが悪くなる」と言います。
噛み合わせが悪い方は、噛み合わせが良い人に比べると虫歯になりやすい傾向があります。
歯に付着した汚れは歯がぶつかり合うことだったり、食べ物を噛むことで落ちたりします。
しかし噛み合わせが悪いと、歯同士のぶつかる部分が少なくなるため、
汚れが落ちにくくなり、その結果虫歯になりやすい環境ができていますのです。
さらに噛み合わせが良くないことは、頭痛や肩こりの原因になることもあります。
噛むときに使っている側頭筋という筋肉があります。
これは顎の関節から頭の横部分につながっています。噛み合わせが悪いことで
側頭筋が緊張して、その結果頭痛を引き起こすと言われています。
もうひとつ、広頚筋という首から肩にかけてつながっている筋肉があります。
噛み合わせが悪いことで、この筋肉のバランスが悪くなって肩が凝りやすくなるのです。
このような変化も一気に起きれば気づけるのですが、
何年も時間をかけて悪くなっていく場合には、
なかなか本人では気づけないものなのです。
もちろん噛み合わせは、矯正などの方法で改善が可能です。
頭痛や肩こりなど、思い当たるふしがある人は
ぜひかかりつけの歯医者さんのところで相談してみてください。
あなたが「体質だから…」とあきらめている不調を治せるかもしれませんよ。